~小国町の広大な自然の中、「この土地ならでは」に強くこだわり牛を育てる~

株式会社渡部畜産、渡部哲也さん。

渡部さんが育てている牛は『米沢牛』『短角牛』で山形県を代表する米沢牛はもちろん、健康志向な方やアウトドアブームで近年需要が高まっている赤身肉である短角牛の畜産を山形県でいち早く始めました。

育て方の特徴として”夏山冬里方式”という夏は草地に放牧し冬は里の畜舎に戻って過ごす、という育て方を行っており、広大な自然に囲まれた牧場では夏場も涼しく牛はストレスなくのびのびと牧草地で駆け回ります。
この放牧の期間を作ることで牛の足腰が鍛えられ、より上質なお肉に育っていきます。

特に短角牛はこの夏山冬里方式が本来の育て方であり、町土の90%は森林面積という自然豊かな小国町はまさに最適な場所といえます。

さらに牛に食べさせる餌にもこの土地ならではのこだわりがあり、麦とくず米を焚き餌にして米ぬかと「酒粕」を混ぜて作る麦主体の独自飼料を与えています。
酒粕を与えることで食欲促進・消化促進を図り、牛の肝臓や胃に無理に負担がかからないようゆっくり時間をかけて育て上げていきます。
ここで使う酒粕がこだわりで、地元で創業300年以上の歴史を持つ”株式会社野沢酒造店”の酒粕を使用しています。

大自然の空気・香りを飲んでくれる人に伝えられるような、優しく豊かな人生に添えてもらえるような酒造りを目指す野沢酒造店。

小国町のふたつの企業が”良いもの”を作ろうと協力してできた餌を与えています。

山形県でもいち早く飼育を始めた短角牛は渡部さんの挑戦であり、「今までと同じことをしていてもだめだ」という二年前に話した言葉の答えが今、少しずつ形になろうとしています。
現在積極的に飲食店での提供や加工品作りに取り組んでいる最中で、着々と渡部さんの育てた短角牛を食べられるお店・ソーセージなどの加工品も出来てきています。

赤身肉のしっかりとした肉の感触と噛むほどに溢れる旨味。
「これぞお肉!」と言いたくなるような味わいを堪能できる渡部さんのこだわりで育てた短角牛、これからも楽しみにしています。

私からも『山形県小国町で育てた短角牛』、強くお勧めさせていただきます。

 

 

取材:株式会社小国町地域総合商社 齋藤幸平